WIRES(ワイヤーズ)とは
WIRES(ワイヤーズ)とは「Wide-coverage Internet Repeater Enhancement System」の略で、アマチュア無線の通信エリアを、インターネットを利用して広げるための通信システムです。
WIRESは、アマチュア無線局と、インターネットに接続した無線局(ノード局)により、無線通信とインターネットを接続させる仕組みです。ユーザー局は電波の届く範囲にあるノード局を利用して、世界中のアマチュア無線局と交信ができます。
WIRES(ワイヤーズ)の仕組み
WIRES(ワイヤーズ)の仕組みを簡単に説明すると、通常は電波で交信するアマチュア無線局をインターネットで接続して、より多くのユーザーと広範囲に接続する方法です。
WIRES(ワイヤーズ)の利点
電波の届く範囲にあるWIRESノード局を利用して、世界中のアマチュア無線局と交信できます。
C4FMデジタルに対応したWIRES-Xは、高音質でクリアな音声通信ができます。
WIRES-Xは操作も分かりやすくスムーズで快適です。インターネット接続先のIDを調べたり、DTMFで送ったりする必要がありません。
WIRES-Xでは音声通信以外にも、ニュース(メッセージ、画像、音声)のアップロードやダウンロードができます。WIRES-XはアナログFM対応です。WIRES-Xを経由してC4FMデジタル局とアナログFM局のQSOも実現できます。
WIRES-XではSRG(Sister Radio Group:姉妹グループ)とFRG(Friendly Radio Group:友達グループ)という2つのシステムがあります。SRGは仲間同士でWIRES局を設置して登録したグループで、FRGは見知らぬ相手局と自由にリンクできるグループです。
WIRESは特別な免許申請をする必要がなく、外部PTTとスケルチ信号が出力できるアマチュア無線機とコンピュータがあれば設置できます。
WIRES(ワイヤーズ)開局に必要なモノ(概要)
機材を調達してWIRES-Xを自宅に開局するために必要なモノを紹介します。
申請やソフトウエアの調整など、やること満載なので余裕を持って開局準備することをオススメします。
準備・必要なモノ・申請
・アマチュア無線を開局している
無線従事者免許の取得
運用する周波数の無線局免許状(局免)
・機材
WIRES-X接続用キットHRI-200
対応する無線機器、アンテナ
C4FM デジタルノード局の場合
10ピンMini-DIN データ端子搭載のC4FM デジタル無線機
・FMアナログノード局の場合
10ピンMini-DIN データ端子搭載のC4FM デジタル無線機または
6 ピンMini-DIN データ端子搭載のFM アナログ無線機
・インターネット回線
ブロードバンドのもの
WiRES-Ⅱ(旧)では 128kbps以上の通信速度で運用が可能でしたが、WiRES-Xでは8Mbps以上になりました。
ADSL 8Mbps 以上(高速回線を推奨)
グローバルIPアドレス(動的または固定グローバルIPアドレスどちらも使用できます)
WIRES-Xノード1件につきアドレスが1つ必要となります
ルーターの「NAT」あるいは「ポートマッピング」、「アドレス変換機能」などと呼ばれる設定機能で、WIRES-X用に使用するパソコンのIPアドレスから、次に示す6つのUDPポートを開放してください。
46100、46110、46112、46114 、46120、46122
・パーソナルコンピュータ
- OS:Microsoft® Windows® 11 / 10 / 8.1
- クロック周波数:2.0GHz 以上
- HDD:1GB 以上の空き容量
- RAM:2GB 以上
- USB ポート:2.0 (Full-speed)
- ディスプレイ解像度:1366 x 768 以上
16 ビットhigh color 以上(32 ビットtrue color を推奨) - LAN ポート:100BASE-TX/1000BASE-T 有線LAN を推奨
※固定局の必要機材でした。ポータブルデジタルノード局を開局する場合は機材が異なります。
WIRES(ワイヤーズ)対応の無線機器
FTM-500D / FTM-500DS
外出先でもインターネット環境があればデジタルノード局の運用ができる
「WIRES-X ポータブルデジタルノード機能」に対応
FTM-400XD/FTM-400XDH
FTM-400D/FTM-400DH